INTERVIEWインタビュー

中川大志(キヨシ役)×武田玲奈(千代役)対談

■ 原作はご存知でしたか?

中川大志(以下、中川):ヤングマガジンで見たことはあったんですけど、今回キヨシ役をいただいてから、単行本でちゃんと読みました。これまであまり漫画をたくさん読んでこなかったんですけど、一人で爆笑して読んだのは初めての体験で、一瞬で読み終わってしまいました。原作のファンになっちゃいました。

武田玲奈(以下、武田):私は役が決まってから初めて読みました。男子たちがバカなことを真面目にやっているところがすごく面白くて、楽しく読みました。裏生徒会の人たちのキャラも強烈で、特に芽衣子ちゃんが大好きです(と、思い出し笑い)。

■ 役作りにおいて、どんなことを意識しましたか?

中川:今回、出演した全員がそうなんですけど、漫画のキャラクターに近づきたいという思いがすごく強かったんです。もちろん漫画はしゃべらないし動かないんですけど、漫画からたくさんのヒントをもらいました。

武田:やるからにはちゃんとやらなきゃと思って、かなり漫画を読み込んで、自分なりに頑張りました。千代ちゃんは思ったことを言う子。間違っていると思ったら、自分の意見をしっかりと言う。私はそういうタイプじゃないので、憧れもありました。

中川:キヨシはピュアで心がきれいだと思います。千代ちゃんといるときはポワーンとしたファニーな部分が出てくるし、男子5人といるときはだんだん正義感や行動力が増していく。二面性だけじゃないいろいろな表情がキヨシの魅力だと思ったので、そこは意識して演じました。

武田:キヨシくんはバカなところもあるんだけど、回を重ねていくについれてだんだんしっかりしたところが増えていって、どんどんかっこよくなってるなって思いました。

■ 今回、中川さんと武田さんは初共演ですね。

中川:これはずーっと言ってるんですけど、初めて衣装を着た玲奈ちゃんを見たとき、「漫画から千代ちゃんが飛び出してきた!」とマジで思ったんですよ!

武田:嬉しいです(笑)。

中川:どのキャラクターも再現度がすごく高いんですけど、なかでも千代ちゃんの衝撃がすごすぎて、監督とも「すごいですよね」ってずーっと話してました。玲奈ちゃんが千代ちゃんそのものだったので、なんの心配も役作りもせず、素直に「千代ちゃんを好きなキヨシ」になれました。

武田:役作りはちょっと頑張ったのですごく嬉しいです(笑)。私は初めての連ドラだったので、すべてにおいて緊張してて……。でも、キヨシくんがキヨシくんだったので、とても楽な気持ちで現場にいることができました。

■ 相思相愛ですね(笑)。お互いに、「マイ・ベスト・キヨシくん」「マイ・ベスト・千代ちゃん」といえるシーンを挙げるとすると?

中川:迷うなー! だって全部のシーンがいいですからねえ……(真剣な表情に)。んー、視聴者の方に楽しみにしていただきたいという願いを込めて、「相撲デートのシーンでの千代ちゃん」で。大好きな相撲を観ている千代ちゃんの表情が可愛いんですよ。そのシーンで、2人の関係史上、一番距離が近づくんです。キヨシが千代ちゃんを独り占め状態なので、キヨシの目に映る可愛い千代ちゃんを視聴者の方にもお届けできると思います。

武田:マイ・ベスト・キヨシくんは……うーん迷うなあ。やっぱり相撲デートのときですね。ごはん粒をつけてた顔がすごく可愛かったです。

中川:漫画を忠実に再現しました。でもそこなんだ? ちょっと意外。だけど嬉しい(笑)。

■ 井口昇監督について。

中川:監督にこんなこと言うのはなんですけど……可愛い!

武田:ふわふわしててゆるキャラみたいでした(笑)。

中川:そうなんです(笑)。監督も相当この漫画を読み込んでらしたし、やりたいことの方向性がはっきりしてらした。それを僕らに伝えるときに、監督が自分で演じて手本を見せてくれるんですけど、それが誰よりも面白いんです。すごくわかりやすいんですけど、面白すぎて監督のお手本に近づけるのが大変でした(苦笑)。

武田:千代ちゃんに関してはお手本はなくて、「こうしてみようか」と優しくアドバイスをくださいました。雰囲気も口調もふわふわしてて、私もふわふわなほうなので、リラックスしてお芝居できました。

中川:これは男子全員の共通意見なんですけど、撮影日によっては男だけのシーンで始まって、途中から女性キャストが加わると、監督のテンションが明らかにそこから高くなって、笑顔が増えるんです。監督の笑顔は天使のように可愛いので、その笑顔を観るために僕らは頑張ったんですけど、どうしても女性キャストには叶いませんでした(笑)。

武田:アハハ(笑)。

■ さて、いよいよオンエアが始まるわけですが、第一話では2人の共演シーンが目白押しですね。

中川:初日の最初のシーンが、キヨシが木に登って千代ちゃんが教室にいるシーンだったんです。最初は千代ちゃんの再現度に衝撃を受けてたんですけど、想像より細い枝にずっとまたがり続けていたら痛くて痛くて、だんだんと意識が股間に……。

武田:大変そうだなとは思ってたけど、そこまで痛かったとは(笑)。

■ 放課後の教室で、2人で話すシーンもいいですね。

中川:監督が「キヨシを待っている男4人が地獄にいて、千代ちゃんと一緒にいるキヨシはキラキラモードで天国にいる。その天国と地獄の落差を描きたい」って言ってました。実際、正面にいる千代ちゃんが輝いてたし、スタッフも「眩しい!」って(笑)。

武田:嬉しいです(笑)。あのシーンだけ、普通の恋愛青春映画な感じですよね。

中川:確かに、別のドラマみたいでした(笑)。千代ちゃんのごっつぁんですポーズも、動くとさらに可愛いので楽しみにしててほしいですね。

■ では、ドラマを楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。

武田:ビジュアルの再現度が「そこまでやるか!」というところまでみなさんやってるので、そこは安心してご覧いただけると思います。

中川:キャストもスタッフも相当な覚悟をもって取り組みました。みんな攻めてます。スタッフや井口監督の作品への愛情もとても強いので、その熱い思いが作品を通して伝わると思います。キヨシたちがやっていることは、女性からしたらくだらないけれど、本人にとっては命がけなんです。自分たちの思いを貫くために、男子5人が全力で戦っている姿が、アホなのにどんどんかっこよく見えてくるし、戦隊ヒーローみたいに見えてくるんです。その5人と裏生徒会のバトルが作品全体の見どころだと思うんですけど、生身の人間が演じることでドキドキするシーンがさらに生々しくリアルさを増していると思いますのでどうぞ御覧ください。そして千代ちゃんの魅力もどんどん増していくことを僕が保障します!

武田:ありがとうございます(笑)。